船釣りを始めてみたいけれど、「船に乗ったら、いったいどんな魚が釣れるのだろう?」と疑問に思う方も多いでしょう。
船釣りで狙える魚は、季節や海域、釣り方によって変わります。
私は遊漁船「飛翔」の船長として37年間、多くのお客さんと一緒に瀬戸内海で釣りを楽しんできました。
この記事では、飛翔で実際に釣っていた魚を春夏秋冬に分けて紹介します。さらに、初心者におすすめの魚や、めったに釣れないシロアマダイの思い出もお伝えします。
船釣りでは何が釣れる?季節別に釣れる魚を紹介
遊漁船「飛翔」では、マダイ、アマダイ、アジ、メバル、イサキ、タチウオ、ブリなど、さまざまな魚を狙っていました。
まずは、私が船長を務めていた当時の釣果経験を季節別にまとめます。
| 季節 | 飛翔で主に釣っていた魚 |
|---|---|
| 春 | マダイ・アマダイ・メバル・イサキ |
| 夏 | マダイ・アマダイ・アジ・タチウオ・イサキ |
| 秋 | マダイ・アマダイ・タチウオ・ブリ |
| 冬 | ブリ |
これは飛翔での過去の経験に基づく一覧です。実際に釣れる魚や時期は、地域、海水温、年ごとの魚の動きによって異なります。
春の船釣りでは何が釣れる?マダイ・アマダイ・メバル・イサキ
春は、飛翔でもさまざまな魚を狙える季節でした。
マダイはタイラバで狙い、アマダイも人気のある魚でした。メバルやイサキも、春の船釣りを楽しませてくれました。
特にメバルは、仕掛けや釣り方の違いが釣果につながる魚です。
私の船では、メバルを釣るときにサビキ仕掛けを使うこともありました。ゆっくりリールを巻き続け、最初の1匹が掛かってもすぐに回収せず、追い食いを狙う釣り方です。
魚が次々と掛かると、仕掛けに何匹ものメバルが並んで上がってくることもありました。
夏の船釣りでは何が釣れる?マダイ・アマダイ・アジ・タチウオ・イサキ
夏の飛翔では、マダイ、アマダイ、アジ、タチウオ、イサキなどを狙っていました。
中でもアジ釣りには、忘れられない思い出があります。
かつて飛翔では、サビキ仕掛けを使って大型のアジを狙う船釣りを行っていました。40〜60cm級のアジが釣れ、50Lのクーラーボックスがいっぱいになるほど釣れたお客さんもいました。
ただし、これは当時の釣果です。現在も同じように釣れるという意味ではありません。
夏の船釣りでは、日差しや暑さへの備えも欠かせません。帽子、飲み物、雨具などを用意して、安全に楽しんでほしいと思います。
秋の船釣りでは何が釣れる?マダイ・アマダイ・タチウオ・ブリ
秋の飛翔では、マダイ、アマダイ、タチウオ、ブリを狙っていました。
マダイはタイラバ、ブリはジギングなど、狙う魚によって釣り方が変わります。
ブリを狙うときは、主にジギングで釣っていました。海底付近の漁礁を意識し、メタルジグを海底まで落として、着底したらすぐにシャクリ始める釣り方です。
ただし、漁礁周辺では根掛かりに注意が必要です。私はお客さんに、メタルジグが着底したらすぐにシャクリ始めるよう伝えていました。
船釣りは、魚がいる場所を見つけるだけでなく、その場所に合わせた釣り方をすることも大切です。
冬の船釣りでは何が釣れる?ブリのジギングと泳がせ釣り
冬の飛翔では、ブリが主な対象魚でした。
釣り方はジギングが中心で、時には生き餌を使った泳がせ釣りも行っていました。
生きた小アジの動きで分かる!ブリのアタリとアワセのタイミング
この釣りで大切なのは、竿先の変化を見逃さないことです。
生きた小アジを泳がせていると、ブリが近づいたとき、小アジが恐れて暴れ始めることがあります。
すると、それまで静かだった竿先がブルブルと震え始めます。
私はこの動きを見て、「近くにブリが来たかもしれない」と判断し、アワセの準備に入っていました。
ここからが勝負です。
竿先をじっと見つめていると、突然、ガッツンと大きなアタリが出て、竿先が海面に向かって一気に突っ込みます。
私がアワセを入れるのは、まさにこの瞬間です。
竿先を大きく上へ跳ね上げるように、力強くシャクリを入れます。
すると、ブリの口に針がしっかり掛かり、ここから大物とのやり取りが始まるのです。
小アジが暴れ始めた段階で慌ててアワセるのではなく、ブリが食いついて竿先を大きく引き込む瞬間を見極める。
これが、私が飛翔で実践していたブリの泳がせ釣りの大切なポイントです。
ジギングでは、メタルジグを動かしてブリを誘います。
ブリが掛かったときの力強い引きは、船釣りの大きな魅力です。
ただし、大物が掛かると無理に巻き上げたくなるものです。魚の引きに合わせて、落ち着いてやり取りすることが大切です。
船釣り初心者には何が釣れる?タイラバのマダイとマゴチがおすすめ
飛翔は定員12人の遊漁船で、ホームページでもマダイ釣りを専門の一つとして紹介していました。
そのため、タイラバでマダイを狙うお客さんが多く、船釣りが初めてのお客さんにもマダイ釣りを楽しんでもらっていました。
タイラバでは、仕掛けを海底まで落とし、一定の速さで巻き上げることが基本です。
私は初心者のお客さんに、リールのハンドルを1回転させるごとに「イチ、ニー、サン」と声に出してもらい、巻く速さが変わらないように教えていました。
そして、37年間の船長経験を振り返って、今もう一つ初心者におすすめしたい魚があります。
それがマゴチです。
飛翔では、タイラバを使い、シャクリながら海底から約5m巻き上げてマゴチを狙っていました。
釣り方は比較的簡単ですが、ヒットすると大きなアタリが出ます。
掛かった後は激しく暴れ、引きの強さも印象的です。
初めての船釣りで魚とのやり取りを楽しみたい方には、マゴチも魅力的な対象魚だと思います。
もちろん、どんな魚も必ず釣れるわけではありません。船長にその日の狙い魚と釣り方を確認することが大切です。
船釣りで幻のシロアマダイが釣れる?姫島沖・祝島沖での船長体験
飛翔では、姫島沖と祝島沖でアマダイを狙っていました。
釣れていたのは、アカアマダイとシロアマダイの2種類です。
中でもシロアマダイは、めったに釣れない魚でした。
私たちにとっては、まさに「釣れたらラッキー」という幻の魚だったのです。
当時、1尾3万円もの値が付くこともあり、シロアマダイを釣り上げたお客さんの喜びは格別でした。
アマダイは、海底の砂泥底などに巣穴を作って暮らしています。
私は、アマダイが集まっている場所を「海底の団地」のようなものだと考えていました。
飛翔には、海底の様子を確認できるフルノ製の魚群探知機を搭載していました。
海底の状態を確認しながら釣り場を探し、アマダイが集まる場所を見つけたときは、まるで宝物を探し当てたような気持ちでした。
もちろん、苦労して見つけた詳しいポイントは船長の企業秘密です。
アマダイはタイラバ用の竿と仕掛けでも狙えます。近年は専用の仕掛けも登場しており、釣り方の選択肢も広がっています。
船釣りで狙える魚が分かったら、次は釣り方も知っておきましょう。サビキ釣り・タイラバ・ジギング・胴付き釣りの4種類について、元遊漁船船長の経験から詳しく解説しています。
関連記事:船釣りの釣り方は何種類?初心者向けに4つの釣り方を解説https://fishinggourmetjournal.com/boat-fishing-methods/
まとめ|船釣りで何が釣れるかは季節と釣り方で変わる
船釣りでは、季節によってさまざまな魚を狙えます。
飛翔では、春はマダイやメバル、夏はアジやタチウオ、秋はマダイやブリ、冬はブリなどを釣っていました。
初めて船釣りに挑戦する方には、タイラバで狙うマダイやマゴチもおすすめです。
ただし、実際に釣れる魚は地域や時期によって変わります。乗船前に遊漁船の船長へ確認してください。
船釣りの楽しさは、魚を釣ることだけではありません。
季節ごとに海が変わり、狙う魚が変わり、釣り方も変わります。
37年間、遊漁船「飛翔」の船長を務めた私が感じてきた、船釣りの大きな魅力です。


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