船釣りを始めたいけれど、「どんな仕掛けを選べばよいのか分からない」と悩んでいませんか?

船釣りで釣れたアジ 初心者でも釣りやすい魚 釣具・タックル
「船釣りで釣り上げた大アジ。大型のアジは1匹ずつ確実に取り込むことが大切です。」

船釣りを始めたいけれど、「どんな仕掛けを選べばよいのか分からない」と悩んでいませんか?

船釣りには、サビキ仕掛け、タイラバ、天秤仕掛け、胴突き仕掛けなど、さまざまな種類があります。

大切なのは、狙う魚や釣り場の水深、潮の流れに合わせて仕掛けを選ぶことです。

私は37年間、遊漁船「飛翔」の船長として、多くのお客さんと船釣りを楽しんできました。

この記事では、実際に使用してきた仕掛けや釣り方を中心に、初心者にも分かりやすく紹介します。

  1. 船釣りの仕掛けにはどんな種類がある?
  2. アジのサビキ仕掛け|大アジを狙う船長の方法
    1. 大アジには6本針のサビキ仕掛けを使用
    2. カゴの重さは潮の流れで変える
    3. 大アジが掛かったら追い食いを待たない
  3. メバルのサビキ仕掛け|細い仕掛けで追い食いを狙う
    1. 愛用していたのは鳴門船サビキ
    2. メバルは細い仕掛けが効くと教わった
    3. メバルは追い食いさせるのが面白い
    4. 尺メバルが5匹同時に掛かった思い出
  4. タイラバ仕掛け|マダイだけでなくアマダイも狙える
    1. タイラバ仕掛けの基本構造
    2. ヘッドは60〜100gを使い分ける
    3. ワームは長い方の針に付けていた
    4. 20回巻いて落とす釣り方
    5. アマダイは泥地のポイントで何度も釣れた
    6. マダイとアマダイでは引き方が違う
  5. カレイの天秤仕掛け|マコガレイを広範囲に探る
    1. L型天秤と市販の2本針仕掛けを使用
    2. 遠くへ投げて少し巻き、止める
    3. 「コツコツ」というアタリで合わせる
    4. 青虫は1匹掛けで長めに垂らす
    5. 25〜35cmのマコガレイがダブルヒット
    6. 潮が止まったら釣り場を移動する
    7. 隣の人と動きを合わせてオマツリを防ぐ
  6. 胴突き仕掛けとは?
  7. 初心者が船釣りの仕掛けを選ぶ5つのポイント
    1. 1. まず狙う魚を決める
    2. 2. 水深と潮の流れに合わせてオモリを選ぶ
    3. 3. 魚の大きさに合った糸を使う
    4. 4. エサの鮮度や仕掛けの状態を確認する
    5. 5. 船長の指示と周囲の動きに合わせる
  8. 船釣りの仕掛けについてよくある質問
    1. Q. 初心者は市販の仕掛けでも大丈夫ですか?
    2. Q. サビキ仕掛けは魚が何匹も掛かるまで待った方がよいですか?
    3. Q. タイラバではマダイ以外も釣れますか?
    4. Q. 仕掛けのオモリは何号を買えばよいですか?
  9. まとめ|船釣りの仕掛けは対象魚と釣り場に合わせて選ぼう

船釣りの仕掛けにはどんな種類がある?

船釣りの仕掛けは、狙う魚によって使い分けます。

代表的な仕掛けは次の4種類です。

仕掛けの種類主な対象魚特徴
サビキ仕掛けアジ・メバルなど複数の針で魚を狙う
タイラバマダイ・アマダイなどヘッドとネクタイ、針を組み合わせる
天秤仕掛けカレイなど天秤とオモリを使い、エサで誘う
胴突き仕掛け根魚など幹糸から枝針を出し、下部にオモリを付ける

同じ種類の仕掛けでも、対象魚に合わせて針の数や糸の太さ、オモリの重さなどが変わります。

初心者は、まず釣りたい魚を決め、その魚に合った仕掛けを準備することから始めましょう。

アジのサビキ仕掛け|大アジを狙う船長の方法

船釣りで釣れたアジ 初心者でも釣りやすい魚
遊漁船船長時代に案内したお客さんのアジ釣果写真。船釣り初心者でも実際によく釣れていたアジです。

大アジには6本針のサビキ仕掛けを使用

私が船から大アジを狙っていたときは、6本針のサビキ仕掛けを使っていました。

主な仕掛けの仕様は次のとおりです。

  • 針数:6本
  • 幹糸:7号
  • 枝ス:5号
  • カゴ:40〜120号
  • コマセ:ジアミ
  • クッションゴム:使用

対象は40〜60cmほどの大アジです。

小型のアジを狙う仕掛けとは異なり、大きな魚に対応できる太さの糸を使用していました。

カゴの重さは潮の流れで変える

船釣りでは、潮の流れによって仕掛けの扱いやすさが変わります。

私の場合、アジ釣りのカゴは40〜120号を使用し、潮が速いときは重く、緩いときは軽くしていました。

決まった号数だけにこだわるのではなく、その日の潮に合わせて調整することが大切です。

大アジが掛かったら追い食いを待たない

サビキ釣りには、複数の魚を一度に釣る楽しさがあります。

しかし、私が40〜60cmほどの大アジを狙っていたときは、1匹掛かったらすぐに巻き上げていました。

大アジの場合は、さらに魚が掛かるのを待つより、最初の1匹を確実に取り込むことを優先していたからです。

また、魚の急な引きを和らげ、バラシを減らすためにクッションゴムも使用していました。

大アジ釣りでは、数を欲張るより、掛かった魚を確実に取り込むことを大切にしていました。

メバルのサビキ仕掛け|細い仕掛けで追い食いを狙う

愛用していたのは鳴門船サビキ

私がメバル釣りで愛用していたのは、「鳴門船サビキ(松浦つり具特製)」です。

この仕掛けを手に入れるため、県外の釣具店に電話して取り寄せていました。

当時使っていた仕掛けの仕様は次のとおりです。

  • 針数:5本
  • ハリス:0.8号
  • 幹糸:1.5号
  • 枝スの長さ:17cm
  • 針と針の間隔:60cm
  • オモリ:20〜30号

オモリの重さは、釣り場の水深に合わせて選んでいました。

このサビキはエサを付けずに使用していました。

生きたモエビを使うお客さんもいましたが、私のサビキでもメバルはよく釣れました。

メバルは細い仕掛けが効くと教わった

以前、メバル釣りの名人から「メバルは目がいいので、細い仕掛けが効く」と教わったことがあります。

私も実際に細い仕掛けを使用していました。

ただし、細い糸には切れやすいという弱点もあります。

大きなメバルが掛かったときは、無理に引き上げず、慎重に取り込む必要があります。

メバルは追い食いさせるのが面白い

私のメバル釣りは、手巻きリールが中心でした。

魚が掛かったときの引きを、手で直接感じられるからです。

最初のメバルが掛かると、手元に「ググッ」という感触が伝わります。

そこで慌てて巻き上げず、ゆっくりリールを巻き続けます。

すると、2匹目、3匹目と次々に掛かることがあります。

これがメバルの追い食いを狙う釣り方です。

尺メバルが5匹同時に掛かった思い出

忘れられないのが、姫島周辺の漁礁での釣行です。

その日は激しい雨が降っていました。

魚群探知機には、漁礁の上に雲のように広がる反応が映っていました。

お客さんが釣り上げた尺メバルが、大きなイカナゴを吐き出したことから、魚探に映っていた反応はエサとなる小魚の群れだったのではないかと考えました。

私は鳴門船サビキを投入し、ゆっくり巻きながら追い食いを狙いました。

すると、30cmを超える尺メバルが5匹、同時に掛かったのです。

細いハリスだったため、取り込みは慎重に行いました。

雨で体が冷えたお客さんたちから帰港の希望があり、その日は釣りを切り上げました。

もっと釣れそうな状況でしたが、お客さんの体調と安全を優先した、今でも忘れられない釣行です。

タイラバ仕掛け|マダイだけでなくアマダイも狙える

船長が愛用していたタイラバ「スイッチ」の実物写真。ヘッド、ネクタイ、2本の針を組み合わせた仕掛け
船長が実際に使ってよく釣れたタイラバ「スイッチ」。ヘッドとネクタイ、2本の針を備えた仕掛けです。

タイラバ仕掛けの基本構造

私は長年、タイラバを中心とした遊漁船を運航していました。

タイラバの基本的な構成は次のとおりです。

  • ヘッド(鯛玉)
  • ネクタイ
  • 針
  • 必要に応じて追加するワーム

初心者のお客さんには、仕掛けの組み立て方から説明していました。

釣り方だけでなく、仕掛けを正しく準備することも大切だからです。

ヘッドは60〜100gを使い分ける

私が使っていたタイラバのヘッドは、主に60〜100gでした。

初心者には、まず100gを基準として説明することがありました。

ただし、適切な重さは水深や潮の流れによって変わります。

軽ければよい、重ければよいというものではありません。

その日の釣り場に合わせて選ぶことが重要です。

ワームは長い方の針に付けていた

私がタイラバで工夫していたことの一つが、ワームの付け方です。

タイラバには2本の針がありますが、私は長い方の針だけに、ニオイ付きのワームを付けていました。

ワームの先端から針を刺し、針のまっすぐな部分で針先を出すようにしていました。

ワームが不自然に曲がらず、水中で自然に見えるようにするためです。

2本の針に同時に魚が掛かることは、私の経験では非常にまれでした。

そのため、ワーム全体が魚から見えやすいことを意識して、長い方の針に付けていました。

20回巻いて落とす釣り方

私がタイラバで実践していたのは、海底まで落とした後、リールのハンドルを20回巻いて再び落とす方法です。

使用していたリールでは、20回巻くと約10m巻き上がりました。

この動作を繰り返して、マダイとアマダイを同時に狙っていました。

ただし、ハンドル20回で巻き上がる距離はリールによって異なります。

自分のリールの巻き取り量を確認しておくと、釣り方を再現しやすくなります。

アマダイは泥地のポイントで何度も釣れた

私はタイラバでアマダイも何度も釣っています。

アマダイのポイントを探すときは、フルノ製の魚群探知機を活用し、泥地を意識していました。

泥地では、タイラバのオモリが海底に沈み込むような感触がありました。

一方、砂地では、そのような沈み込みを感じませんでした。

実際に、泥地と判断した同じポイントで何度もアマダイが釣れました。

魚探の情報と、仕掛けが海底に着いたときの感触。この両方が、私にとって釣り場選びの手掛かりでした。

マダイとアマダイでは引き方が違う

同じタイラバで釣っていても、マダイとアマダイでは引き方に違いがあります。

マダイには独特の「三段引き」がありますが、アマダイではその引きを感じませんでした。

マダイの三段引きについては、実体験を交えて別の記事で詳しく紹介しています。

▶ 真鯛の三段引きの正体とは?元遊漁船船長が実体験で解説

カレイの天秤仕掛け|マコガレイを広範囲に探る

L型天秤と市販の2本針仕掛けを使用

私がマコガレイ釣りで使っていたのは、L型天秤と、釣具店で購入した市販の2本針仕掛けです。

エサには青虫(アオイソメ)を使用していました。

主な釣り場の条件は次のとおりです。

  • 対象魚:マコガレイ
  • 釣り場の水深:35〜40m
  • オモリ:25〜35号
  • 仕掛け:L型天秤と市販の2本針
  • エサ:青虫
  • 船の状態:アンカーで固定

オモリの重さは、水深や潮の流れに合わせて変えていました。

遠くへ投げて少し巻き、止める

私のマコガレイ釣りでは、船をアンカーで固定していました。

仕掛けは潮の方向を狙って投げるのではなく、自分の座席の真正面へ、できるだけ遠くに投げていました。

広い範囲を探るためです。

仕掛けが着底したら、リールを少し巻いて止めます。

そして、また少し巻いて止める。

この動作を繰り返しながら、仕掛けを手前へ移動させていました。

「コツコツ」というアタリで合わせる

マコガレイが食いつくと、竿先に「コツコツ」というアタリが出ました。

私は、そのアタリが出たらすぐに竿を立てて合わせていました。

魚が掛かった後は、一定の速さでリールを巻いて取り込んでいました。

青虫は1匹掛けで長めに垂らす

私が大切にしていたのは、青虫の付け方と鮮度です。

青虫は針に1匹掛けし、長めに垂らしていました。

生きた青虫がクニャクニャと動くことで、マコガレイの食い気を誘うと考えていたからです。

また、エサが弱ったら、こまめに新しい青虫へ交換していました。

船上では日陰に置き、クーラーボックスで保冷していました。

エサの鮮度は非常に大事です。

これは、私がマコガレイ釣りで大切にしていたことの一つです。

25〜35cmのマコガレイがダブルヒット

当時よく釣れていたのは、25〜35cmほどのマコガレイでした。

一人で何匹も釣れることがあり、2本針に2匹同時に掛かるダブルヒットも、たびたび経験しました。

釣ったマコガレイは、煮付けや唐揚げ、刺身などにして食べていました。

釣る楽しみと食べる楽しみの両方があった、懐かしい思い出です。

潮が止まったら釣り場を移動する

マコガレイは、潮がよく動く時間帯に釣れることが多く、特に潮が動き始めたときによく釣れることがありました。

反対に、潮が止まってアタリが少なくなったら、同じ場所で長く粘らないようにしていました。

移動先は、以前によく釣れた実績のあるポイントを選ぶことが多かったです。

ときには魚群探知機を使って新しい場所を探したり、釣具店や遊漁船仲間から聞いた釣果情報を参考にしたりすることもありました。

隣の人と動きを合わせてオマツリを防ぐ

船釣りで注意したいのが、隣の人と仕掛けが絡む「オマツリ」です。

潮の流れがあるときは、隣のお客さんと仕掛けを上げ下げするタイミングを合わせていました。

この方法では、仕掛けが絡むことはほとんどありませんでした。

船釣りでは、自分の仕掛けだけでなく、周囲の人の動きにも気を配ることが大切です。

胴突き仕掛けとは?

胴突き仕掛けは、幹糸から枝針を出し、仕掛けの下部にオモリを付ける構造です。

船釣りで使われる代表的な仕掛けの一つで、根魚などを狙う際にも使用されます。

針数や糸の太さ、オモリの重さは対象魚や釣り場によって異なります。

ここでは仕掛けの基本構造を紹介しましたが、初心者の方は対象魚に合った市販仕掛けを選び、乗船する船の船長に必要な号数を確認すると安心です。

初心者が船釣りの仕掛けを選ぶ5つのポイント

1. まず狙う魚を決める

仕掛け選びの第一歩は、対象魚を決めることです。

アジ、メバル、マダイ、マコガレイでは、使う仕掛けが異なります。

釣りたい魚に合った仕掛けを準備しましょう。

2. 水深と潮の流れに合わせてオモリを選ぶ

同じ魚を狙う場合でも、釣り場の条件によって必要なオモリの重さは変わります。

私もアジ釣り、タイラバ、カレイ釣りなどで、潮の流れに合わせて重さを調整していました。

初心者は、予約した遊漁船に事前に確認しておくのがおすすめです。

3. 魚の大きさに合った糸を使う

40〜60cmの大アジを狙う仕掛けと、尺メバルの追い食いを狙う仕掛けでは、糸の太さが大きく異なります。

大切なのは、対象魚と釣り方に合った仕掛けを選ぶことです。

4. エサの鮮度や仕掛けの状態を確認する

エサ釣りでは、エサの鮮度も重要です。

私のマコガレイ釣りでは、青虫をこまめに交換していました。

また、仕掛けの糸に傷がないか、針が傷んでいないかなども確認しましょう。

5. 船長の指示と周囲の動きに合わせる

船釣りでは、同じ船に複数のお客さんが乗ります。

潮が速いときには、仕掛けが流されて隣の人と絡むこともあります。

私のカレイ釣りでは、隣の人と仕掛けを上げ下げするタイミングを合わせることで、オマツリをほとんど防いでいました。

初心者は分からないことを遠慮なく船長に尋ねてください。

船釣りの仕掛けについてよくある質問

Q. 初心者は市販の仕掛けでも大丈夫ですか?

はい。対象魚と釣り場に合ったものであれば、市販の仕掛けから始められます。

私自身、マコガレイ釣りでは釣具店で購入した市販の2本針仕掛けを使っていました。

ただし、必要なオモリの号数や仕掛けの仕様は、乗船する船に確認しておきましょう。

Q. サビキ仕掛けは魚が何匹も掛かるまで待った方がよいですか?

魚の種類や大きさによります。

私のメバル釣りでは、ゆっくり巻き続けて追い食いを狙っていました。

一方、40〜60cmほどの大アジでは、1匹掛かったらすぐに巻き上げていました。

同じサビキ仕掛けでも、狙う魚によって釣り方は変わります。

Q. タイラバではマダイ以外も釣れますか?

はい。私の経験では、タイラバでアマダイも何度も釣っています。

特に泥地と判断したポイントで釣れた経験がありました。

ただし、釣れる魚や釣り方は釣り場の条件によって異なります。

Q. 仕掛けのオモリは何号を買えばよいですか?

対象魚、水深、潮の流れによって異なります。

私が使っていた号数も、アジ釣りでは40〜120号、タイラバでは60〜100g、マコガレイ釣りでは25〜35号と、それぞれ違いました。

初心者は、乗船する遊漁船に確認してから購入するのが確実です。

まとめ|船釣りの仕掛けは対象魚と釣り場に合わせて選ぼう

船釣りには、サビキ仕掛け、タイラバ、天秤仕掛け、胴突き仕掛けなど、さまざまな種類があります。

私が37年間の遊漁船船長経験で大切にしてきたのは、仕掛けを魚と釣り場の条件に合わせることでした。

大アジでは太めのサビキ仕掛けで確実な取り込みを優先し、メバルでは細い仕掛けで追い食いを狙いました。

タイラバではマダイとアマダイを狙い、マコガレイではL型天秤の2本針仕掛けを遠投して、広い範囲を探っていました。

同じ船釣りでも、対象魚が変われば仕掛けの選び方も釣り方も変わります。

初心者の方は、まず狙う魚を決め、船長に釣り場の水深や必要な仕掛けを確認してみてください。

仕掛けの特徴を理解すれば、船釣りはもっと楽しくなります。

船釣りの釣り方や対象魚については、こちらの記事も参考にしてください。

▶ 船釣りの釣り方の種類を紹介

▶ 船釣りでは何が釣れる?対象魚を紹介

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