秋になると、ブリ釣りが楽しみな季節になります。
私は37年間、遊漁船「飛翔」の船長として、多くのお客さんをブリ釣りに案内してきました。
ブリは強烈な引きが魅力の魚です。しかし、掛かったからといって必ず釣り上げられるわけではありません。
特に大切なのが、ドラグ調整、合わせるタイミング、根から魚を離す技術、そして最後の取り込みです。
この記事では、私が船上で実際に指導していたブリ釣りの方法を紹介します。
秋のブリ釣りにはジギングと泳がせ釣りがある
私が案内していた秋のブリ釣りでは、主にメタルジグを使ったジギングを行っていました。
また、生きた子アジを餌にする泳がせ釣りでもブリを狙っていました。
どちらも大物が期待できる釣り方ですが、仕掛けや合わせ方には違いがあります。
ジギングはジグを海底まで落としてシャクる
ジギングでは、メタルジグを海底まで落とします。
着底したら、すぐにシャクリを開始します。
ブリを掛けた後は、海底の根に潜られないようにすることが重要です。
根の近くで魚に走られると、ラインが擦れて切れることがあります。
そのため、私はお客さんに、掛かったブリをできるだけ早く海底から離すよう指導していました。
ジグ投入前には必ずドラグを調整する
私が船長として特に徹底していたのが、釣りを始める前のドラグ調整です。
お客さんには、ジグを投入する前に必ずドラグを確認してもらっていました。
調整するときは、ラインを手で引っ張り、「ジィージィー」と出るくらいを目安にしていました。
これは私が船上で使っていた簡単な確認方法です。
実際には、ラインの強度や竿、リールに合わせて適切に調整する必要があります。
ドラグを締めすぎると、ブリが強く引いたときにラインが切れる危険があります。
反対に緩すぎると、魚に走られて根に潜られる可能性があります。
ブリが掛かったら竿を立ててポンピングする
ブリが掛かったら、お客さんには竿を立てて巻くように指導していました。
その理由は、竿の曲がりがクッションとなり、ブリの強烈な引きを吸収してくれるからです。
大きなブリとのやり取りでは、ポンピングも使います。
竿を起こして魚を浮かせ、竿を下げるときにリールを巻いてラインを回収する方法です。
ただし、竿を立てすぎると破損の原因になるため、適切な角度を保つ必要があります。
また、ポンピングに時間をかけすぎて、根に潜られてはいけません。
根の近くでは、できるだけ早く魚を浮かせることを優先していました。
生きた子アジを使ったブリの泳がせ釣り
秋のブリ釣りでは、生きた子アジを餌にする泳がせ釣りも行っていました。
仕掛けは、子アジの鼻に親針を掛け、さらに背中に孫針を掛ける二本針方式です。
背中の孫針は、ブリが子アジに食いついたときに針掛かりさせるためのものです。
生き餌を使う釣りでは、餌の状態にも気を配る必要があります。
泳がせ釣りでは早合わせをしない
ブリが子アジに食いついても、私はすぐには合わせませんでした。
少し待ち、ブリが大きく引っ張ったタイミングで合わせていました。
早く合わせすぎると、針が十分に掛からないことがあるためです。
ただし、待ちすぎると根に潜られる危険もあります。
この合わせるタイミングは、船上での経験が生きる部分です。
大きなブリは全長1メートルほどになる
遊漁船「飛翔」では、全長1メートルほどの大きなブリも釣れていました。
大物になるほど引きが強く、竿の弾力、ドラグ、ポンピングを上手に使う必要があります。
無理に力任せで巻くのではなく、魚の引きに対応しながら、確実に浮かせることが大切です。
ブリの取り込みは必ず船長が行っていた
私が特に大切にしていたのが、最後の取り込みです。
ブリが船の近くまで上がってくると、必ず私自身が玉網を持って取り込んでいました。
お客さんに取り込みを任せると、せっかく釣れたブリを逃がしてしまうことがあったからです。
ブリは船べりまで来ても、突然強く暴れることがあります。
最後の最後で逃がさないよう、私が責任を持って玉網で取り込んでいました。
まとめ|ブリ釣りは掛けてからが勝負
秋のブリ釣りで大切なのは、魚を掛けることだけではありません。
ジギングでは投入前のドラグ調整を徹底し、掛かったら竿の弾力やポンピングを利用して、できるだけ早く根から離します。
生きた子アジを使う泳がせ釣りでは、親針と孫針を使い、ブリが大きく引き込んだタイミングで合わせていました。
そして、最後の取り込みまで気を抜かないことです。
これらは、私が37年間、遊漁船「飛翔」の船長として実際に経験してきたことです。
これからブリ釣りに挑戦する方の参考になれば幸いです。
これから初めて船釣りに挑戦する方は、釣り道具や服装、持ち物についてまとめた「船釣り初心者の持ち物ガイド」も参考にしてください。


コメント