タイラバやジギングでは、魚がよく釣れている「時合い」に、PEラインが切れてしまうことがあります。
周囲では次々に魚が上がっているのに、自分だけ仕掛けを海へ落とせない。そんな時、お客様は一刻も早くPEラインとリーダーを結び直したいと焦ります。
しかし、強度の高い結束方法は、慣れていない方には時間がかかります。船が揺れる中で細いラインを扱うため、結び直している間に時合いが終わってしまうこともあります。
私は37年間、遊漁船船長として、このような場面を何度も経験してきました。
そこで、時間をかけずに釣りを再開するため、PEラインとリーダーをエイトノットで直接結ぶ方法を使っていました。
この記事で分かること
- 時合い中に素早く結び直す考え方
- PEラインとリーダーをエイトノットで結ぶ方法
- エイトノットを使う場面
- 強度の高い結束方法と使い分ける考え方
PEラインが切れた時、最も困るのは「時合い」です
ラインのトラブルは、いつ起きるか分かりません。
特にジギングでは、青物が強く走った時や、フグやサワラが歯で切る・ラインが船底・岩礁などに触れた時に、PEラインやリーダーが切れることがあります。
タイラバでも、真鯛や青物が掛かった時、ドラグの締めすぎやラインの傷が原因で切れることがあります。
釣れていない時間帯なら、落ち着いて時間をかけて結び直せます。
しかし、魚が次々に釣れている時合いでは、5分、10分という時間が大きな差になります。
お客様から、
船長、早く結んでください。今、みんな釣れています。
と言われることもありました。
このような場面で私が優先していたのは、最も強い結束を作ることではなく、できるだけ早く仕掛けを海へ戻すことでした。
時合いを逃さないためにエイトノットを使っていました
私は、PEラインとリーダーを素早く直接結ぶ方法として、エイトノットを使っていました。
エイトノットは、複雑な道具を必要とせず、慣れれば数秒ほどで結ぶことができます。
船上では風が吹き、船も揺れています。細いPEラインを使って複雑な結束を作るのは、初心者には簡単ではありません。
その点、エイトノットは手順が比較的分かりやすく、急いで釣りを再開したい場面で役立ちました。
船長としての考え方
エイトノットは、強度だけを最優先する結束方法ではありません。時合い中のトラブルを手早く解決し、釣りを再開するために使っていた実践的な方法です。
PEラインとリーダーをエイトノットで結ぶ手順
船上で私が行っていた基本的な流れは、次のとおりです。
- PEラインとリーダーの先端を重ねます。
- 2本を一緒に持ち、輪を作ります。
- 輪の中へラインを通し、8の字になるように結びます。
- 結び目を水や唾液で湿らせます。
- PEラインとリーダーをゆっくり引き、結び目を締め込みます。
- 余ったラインを少し残して切ります。
大切なのは、勢いよく一気に締め込まないことです。
結び目を湿らせ、PEラインとリーダーが均等に締まっていることを確認しながら、ゆっくり締めてください。
最後に両方のラインを強めに引き、結び目が滑らないことを必ず確認します。
エイトノットの結び方を写真で確認





エイトノットを使うのは「早く釣りを再開したい時」
私がエイトノットを使っていたのは、主に次のような場面です。
- ジギング中にPEラインやリーダーが切れた時
- タイラバ中にラインブレイクした時
- 魚がよく釣れている時合いの最中
- 初心者が船上で結束に困っている時
- 強風や船の揺れで複雑な結束が難しい時
時合い中は、仕掛けが海の中に入っていなければ魚は釣れません。
5分かけて完璧な結束を作るより、短時間で結び直して仕掛けを落とした方が、釣果につながる場面もあります。
私はその日の状況を見ながら、強度と時間のどちらを優先するか判断していました。
エイトノットのメリット
短時間で結べる
最大のメリットは、結束にかかる時間を短縮できることです。
結び方に慣れていれば、トラブルが起きても短時間で釣りを再開できます。
特別な道具がいらない
ノットアシストなどの道具を使わず、その場で結べます。
急なラインブレイクにも対応しやすい方法です。
初心者にも覚えやすい
複雑な編み込みを何度も繰り返す結束に比べると、基本的な流れを覚えやすいのが特徴です。
釣行前に何度か練習しておけば、船上でも落ち着いて結びやすくなります。
エイトノットの注意点
エイトノットは便利ですが、どのような場面でも最適とは限りません。
大型青物を狙う場合や、根の荒い場所で長時間釣る場合は、より強度を重視した結束方法が向いています。
また、結び目がガイドを何度も通過すると、摩擦によって傷む可能性があります。
エイトノットを使った後は、次の点を確認してください。
- 結び目が滑っていないか
- PEラインに傷や毛羽立ちがないか
- リーダーに傷が入っていないか
- 強く引いても結び目が緩まないか
少しでも不安がある場合は、結び直してください。
時間がある時は強度の高い結束方法を使う
時間に余裕がある時や、釣行前に準備できる場合は、FGノットなどの強度を重視した結束方法を使う方が安心です。
私も、エイトノットだけですべての釣りに対応するという考えではありませんでした。
基本は強度の高い結束を作っておき、時合い中の突然のトラブルではエイトノットを使って素早く復旧する。
このように、状況によって結束方法を使い分けることが大切です。
使い分けの目安
- 釣行前・時間に余裕がある時:強度を重視した結束
- 時合い中・急いでいる時:エイトノットで素早く復旧
結束後はドラグ設定も確認する
ラインを結び直した後は、ドラグが強く締まりすぎていないか確認してください。
ドラグを締めすぎたまま魚が掛かると、結び目やPEラインに強い負担がかかり、再びラインブレイクする原因になります。
特にタイラバでは、真鯛が走った時に少しラインが出る程度に調整しておくことが大切です。
シーボーグ300Jのドラグ設定と、初心者が失敗しない調整方法はこちらで詳しく解説しています。
タイラバにはPE1.2号を使っていました
私はタイラバでは、強度と潮の影響のバランスを考え、PE1.2号を使っていました。
細すぎるPEラインは潮の抵抗を受けにくい反面、傷や急な負荷によって切れる危険が高くなります。
実際にPE1.0号を使っていて、魚とのやり取り中に切れた経験もありました。
タイラバでPE1.2号を使う理由は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
タイラバには扱いやすい4号のフロロリーダー
私は遊漁船の船長として、タイラバでは主に4号、ジギングでは8~12号のフロロカーボンリーダーを使っていました。4号はタイラバで扱いやすく、エイトノットの練習用としても使いやすい太さです。
私が使っているPE1.2号
私が実釣で使ってきたのは、シーガー PE X8 グランドマックスの1.2号・300mです。
同じPEラインを探している方は、Amazonと楽天市場の価格や在庫を比較してみてください。無理に購入する必要はありませんので、釣行予定と予算に合うかを確認して判断してください。
まとめ|時合いでは結束の速さも釣果を左右します
PEラインとリーダーの結束では、強度が大切です。
しかし、魚がよく釣れている時合いにラインが切れた場合は、結び直す速さも釣果を左右します。
私は37年間の遊漁船船長経験の中で、このようなトラブルが起きた時には、エイトノットでPEラインとリーダーを素早く直接結び、釣りを再開していました。
エイトノットは最強の結束方法として使うのではなく、時合いを逃さないための実践的な結束方法として覚えておくと役立ちます。
釣行前には強度の高い結束を準備し、時合い中の緊急時には素早く結び直す。
その場の状況に合わせて使い分けることが、船釣りで釣果を伸ばすための大切な判断です。
船の上では、結束強度だけでなく「素早く結べること」も大切な技術です。状況に応じて結び方を使い分けることで、貴重な時合いを逃さず釣果につなげることができます。

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